散逸的SCP紹介 その1-否、その0

SCP紹介

SCPの紹介を始めようと思う。(注:始めませんでした。ちゃんとした紹介はその1から始めます)

ここではSCPの用語などの初歩的な説明はしないつもりなので、そういうのが気になる人は某アニヲタ○ikiとかyoutubeのSCP紹介とか見てもらえるといいと思う。(もし仮に要望があれば、もしくはこのシリーズが好評になったらそういう初歩的な解説もするかもしれない)

突然かつさっそく脱線だが皆さん、最強議論スレというものをご存知だろうか。古今東西のあらゆるコンテンツの強いキャラクターの中で誰が一番強いのかを議論し合う2ch(現5ch)のスレなのだが、なんとここ、財団にはかの有名なクソトカゲやシャイガイなどのいかにも住民が好みそうなSCiPがわんさかいるのにも関わらず、何故かこれら、否これらどころかSCPが丸ごと丸々参戦していないようだ。何故だろう、と一瞬だけ思ってすぐにたしかに相性悪いかもな、と頷いた。例えば今日紹介するであろうSCP-002の”強さ”なるものを定義しようと思っても正直、無理。という感想になる、たしかに、少なくとも民間人ぐらいなら抑え込んでグチャグチャにする力があることは明白だろう。(早速ネタバレ)だが、分かるのは”少なくとも”であり、結果だけであり、どれぐらい強いかなどに対しては判然としない。というか判然とするわけがない。最強議論やりたいから段階的にどんどん生物の強さ変えて送り込みましょうよとかいう研究員がいたらそいつは終了されかねない。ブライト博士でも言わないだろう。だからクソトカゲをこのSCP-002内部に閉じ込めたら家具にされるのかという問いに答えうる手がかりがそもそもない。まぁ、クソトカゲがやられるわけない、とかそういう方向性での回答は可能だが。

ここまで話して、SCPに対する関わり方にも、実在論的なものと非実在論的な分け方が有効だな、と感じた。簡単に解説しておこう、即ち、SCPに対して実在論的な立場を取る人間というのは、SCP-002にクソトカゲをぶち込んだ結果というのは(書かれてはいないが)決まってはいる、と考える立場の事だ。最初にまず財団世界という実在があり、SCP-002やクソトカゲの性質は決定されており、要するに書かれてはいないが、SCP-002にクソトカゲを入れた場合の結果は、解釈などではなく、ただ一種類の力関係が存在するという立場だ。力関係というものは引き分けでない限りそういうものなのだから。実在論的な立場は報告書によってそのSCPの性質へ、本質へと漸近するという立場だろうか。却って非実在論的な立場というのは、報告書に書いてあることこそが全てであり、本質である。その裏にある”本当の”SCPの性質本質、本当の置かれた事態の結果、本当の戦わせた場合の勝敗などを考える事がもはや無意味であるとする立場である。”本当の”結果ではなく、あるのは有り得そうな解釈の束のみである、と言っても語弊があって、例えば書かれていないんだからクソトカゲは10mの高さから落下したら死ぬかもしれない、それさえも解釈の束であり、他の解釈から区別できないみたいな立場と、この非実在論的な立場とは必ずしも結びつかない。”ある程度自然な”解釈の束があることを非実在論者は認めるものとして定義したい。だがその内のどれかが正解になるだろうという立場を非実在論者は取らないわけだ。ちなみに、10mから落ちたら死ぬかもどうこうみたいなのはそれはもっとラディカルな不可知論的な立場とでも言おうか。(因みに不可知論はそのノリで行くと実在論の一種になると思う、報告書を超えた真実があるかもとか言い出す立場だろうし かもとか言える時点で何を前提としてんだって感じではある)

もう勘づいてくれたとは思うが、俺はこういう散逸的な書き方しかできない、及びしたくない人間なので、苦手だったらすまない。仕方ない。そういうこともある。

では他の紹介と比べてどう差別化しようか、と考えた時に、それは多分考えなくてもいいと思った。俺はこの文体とか考察の質的に狙わなくても差別化が起きてしまうことは名作だろう。(明白だろう、の書き間違いだが、言い得て妙だからこのままにしておく。)

半分ぐらい冗談の冗談はさておき、俺はやたらと網羅的にやっていこうと思う。順繰りに。やはり人気作品しか解説されない傾向にあるので、マイナー作品のわかりやすい解説が欲しい!と言った需要を満たすスキマ産業になれれば幸いだ。いや、自分で言っておいてなんだが分かりやすい解説にはならないと思う。適当に言った。ゴメン。

まぁSCP紹介というよりSCPの性質を踏まえた思索大会みたいなものになるかもしれない。それで構わない。俺は俺のそういう散逸的な思考に一定数ファンがつくことを知っている。俺の良さでインターネットの大海が覆われる事を切に願う。それでは。

補足:ごめん、SCP-002は生きている人間にしか反応しなかったわ。なんかでもそれ面白いな

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